体重は、食事量や水分量とならんで、犬の体調変化がいちばん素直に現れる数字です。そして家庭で簡単に測れる数少ない「検査値」でもあります。
家庭での測り方は2つ
方法1: 抱っこして差分を測る(体重計があればOK)
- 飼い主が体重計に乗る(例: 60.0kg)
- 犬を抱っこしてもう一度乗る(例: 65.2kg)
- 差の5.2kgが犬の体重
家庭の体重計は100g単位のものが多いため、小型犬では誤差が相対的に大きくなります。それでも毎回同じ体重計・同じ方法で測れば、変化を追う目的には十分使えます。
方法2: ペットスケール・ベビースケールで直接測る
5g〜10g単位で測れるベビースケール(ペット用スケール)なら、小型犬や細かい変化を追いたい闘病中の子に向いています。じっとしてくれない場合は、キャリーやかごに入れて測り、あとで容器の重さを引きます。
正確に「変化」を見るための3つの条件
体重は1日の中でも食事や排泄で数百グラム変動します。大事なのは、毎回同じ条件で測ることです。
- 同じ時間帯: 「朝ごはんの前」がおすすめ(食事・飲水の影響が最小)
- 同じ体重計・同じ方法: 差分方式と直接方式を混ぜない
- 同じ服装(飼い主側): 差分方式の場合、上着や持ち物で数百g変わります
条件を揃えれば、家庭の測定でも「先週から200g減っている」といった変化を信頼して読めるようになります。
測る頻度の目安
- 健康な成犬: 月1回程度
- ダイエット中・シニア期: 週1回
- 闘病中・食欲が落ちているとき: 獣医師の指示に従う(週1〜2回を指示されることが多いようです)
毎日測る必要はありません。頻度より「同じ条件で定期的に」のほうがずっと大事です。
体重の変化をどう見るか
小型犬の200gは、体重5kgの子なら体の4%にあたります。人間の60kgに置き換えると約2.4kg——決して小さな変化ではありません。
とはいえ、1回の測定値だけで一喜一憂する必要もありません。点ではなく線で見ること、つまり記録を並べてグラフで見ることが大切です。「じわじわ減り続けている」「急に増えた」といった傾向が見えたら、記録を持って獣医師に相談してください。
記録テンプレート
日付 / 体重 ___ kg / 測定条件(朝ごはん前・抱っこ差分 など) / メモ
わんカルテでは体重を記録すると7日間・30日間の推移グラフが自動で描かれるので、「線で見る」がそのままできます。診察のときにグラフを見せれば、口頭で説明する手間もありません。
まとめ
- 家庭では「抱っこ差分」か「ペットスケール」で測れる
- 同じ時間帯・同じ体重計・同じ方法——条件を揃えることが正確さより大事
- 頻度は健康時で月1、気になる時期は週1が目安(闘病中は獣医師の指示を優先)
- 1回の値ではなく、グラフの傾向で見る